Windowsのパソコンを使っていると、時々「Windows PowerShell」という見慣れない名前を目にすることはありませんか?
スタートメニューや右クリックに出てきますが、「正直よくわからないから触っていない」という方が多いと思います。
実はこのPowerShell、難しそうに見えて、ちょっとしたコツを知るだけでパソコンがずっと便利になります。たとえば大量の写真を一気に整理したり、パソコンの調子を簡単にチェックしたり…。普段の操作では手間がかかることを、文字で命令するだけでサクッと終わらせられるのです。
この記事では、初心者の方でも安心してPowerShellを理解できるように、わかりやすく解説します。「なんだか怖そう…」と思っていた方も、読み終えるころには「これならちょっと試してみようかな」と思えるはずです。
PowerShellってなに?
PowerShellを一言でいうと「パソコンに命令を出すための道具」です。
マウスでクリックして操作するのが「リモコン」だとすると、PowerShellは「言葉で指示する感じ」です。
たとえば…
- リモコン → 「録画ボタン」を押す
- PowerShell → 「録画して!」と文字で伝える
同じ結果が得られるのですが、PowerShellを使うと「一度にたくさんの命令」をまとめて出せるのが大きな強みです。
なぜPowerShellを使うと便利なの?
普段の操作はマウスで十分ですが、PowerShellには次のようなメリットがあります。
- 繰り返し作業を自動でやってくれる
毎回同じことをするなら、PowerShellにおまかせ。
例:毎週金曜日にフォルダをUSBにコピー。 - 大量の作業が一瞬で終わる
写真や書類を100枚整理するときも、一括で処理できる。 - パソコンの状態をすぐに確認できる
「最近動作が遅いな?」と思ったら、コマンドで調子をチェック。 - 安心感がある
「目に見えない部分(システム)」を見られるので、ちょっとしたトラブル対策にも役立ちます。
PowerShellの開き方(最初の第一歩)
- 画面左下のスタートメニューをクリック
- 検索ボックスに「PowerShell」と入力
- 出てきた「Windows PowerShell」をクリック
💡 最初は「普通に開く」で十分です。難しい設定をするときだけ「管理者として実行」が必要になりますが、初心者はそこまで気にしなくてOKです。
最初に試したい安心コマンド
PowerShellは文字を入力して操作しますが、最初は「見るだけの命令」から試すのがおすすめです。
Get-Date
→ 今日の日付と時間を表示Get-Process
→ 今動いているソフト一覧を表示Get-Help
→ コマンドの説明を見る
これらは「パソコンの状態をのぞき見る」だけなので、安全です。
日常で使える便利コマンド
写真やファイル整理
Get-ChildItem
→ フォルダの中身を一覧表示Copy-Item
→ ファイルをコピーRemove-Item
→ ファイルを削除(※注意!)
ネット環境の確認
Test-Connection www.google.com
→ インターネットにつながっているか確認
実際に役立つ例
- 旅行の写真を一気に整理
→ 日付ごとにフォルダ分けして保存できる。 - バックアップを自動化
→ 「Dドライブにコピーして!」と設定すれば、自動で保存。 - パソコンの調子チェック
→ どのソフトがパソコンを重くしているか調べられる。
注意してほしいこと
- 間違った命令をすると、ファイルを消してしまうこともある
- 最初は「表示するだけのコマンド」から始める
- 管理者権限が必要な操作は、少し慣れてから挑戦する
まとめ
PowerShellは「難しそうで避けていたツール」かもしれませんが、実は初心者でも使える便利な道具です。
- パソコンに直接「言葉で命令できる」
- ファイル整理や動作チェックがラクになる
- 簡単なコマンドから試すだけでも十分効果あり
まずは「今日の日付を表示する」程度から始めてみましょう。きっと「思ったより簡単だ!」と感じられるはずです。
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