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PowerShellを立ち上げたあとにまずやること5選|初心者でもすぐ理解できる最初のステップ

この記事でわかること

  • PowerShellを開いた“あと”に何をすればいいのかがわかる
  • 初心者でも安全に試せるコマンドを体験できる
  • 「やってみたら意外と簡単だった!」という成功体験を得られる
目次

PowerShellを立ち上げたけど、次に何をすればいいの?

PowerShellを開いてみたものの、青い画面を前にして「……これ、何をすればいいの?」と戸惑ったことはありませんか?

実はその気持ち、ほぼ全員が通る道なんです。
このめいぶも、最初は「黒い画面(※昔は黒だった)」を開いただけで閉じてしまったタイプでした。

でも大丈夫なんです。
PowerShellはWindowsに標準搭載されている、公式の便利ツールです。
怖いものではなく、「あなたの代わりに指示をこなしてくれる助手」のような存在です。


PowerShellって、そもそも何?

PowerShell(パワーシェル)は、Windowsの操作を「命令文(コマンド)」で行うツールです。
たとえば、マウスでクリックして開く代わりに「フォルダを開いて」と指示する感覚で使います。

「コマンドなんて無理!」と思うかもしれませんが、PowerShellの命令は英単語の組み合わせでとてもシンプル。

たとえば

操作コマンド意味
今いる場所を見るGet-LocationGet=取得、Location=場所
中身を見るGet-ChildItemChild=中身、Item=項目
新しく作るNew-ItemNew=新しい、Item=もの

英語の意味さえわかれば、何をしているか自然に理解できます。


まずはPowerShellを安全に起動しよう

  1. Windowsキーを押して「PowerShell」と入力。
  2. 「Windows PowerShell」をクリック。
  3. 青い画面が開けばOK!

⚠️「管理者として実行」と書かれた項目もありますが、最初のうちは普通のモードで十分です。

「管理者として実行」とは?

PowerShellやアプリを「管理者として実行」すると、
Windowsの中で “特別な権限” を持って動かせるようになります。

つまり──

普通モード:自分のパソコンの“自分の領域”だけ操作できる
管理者モード:パソコン全体(システムの深い部分)まで操作できる

という違いです。


具体的にどう違う?

モード操作できる範囲主な用途
普通のPowerShell自分のフォルダ(ドキュメント・デスクトップなど)日常のファイル操作・簡単な自動化
管理者として実行システム全体(Cドライブの保護領域など)ソフトのインストール、設定変更、ネットワーク設定など

たとえば:

  • 「C:\Program Files」や「C:\Windows」など
    → 普通モードでは触れません(安全のため)
  • でも管理者モードだと編集できるようになります。

なぜ初心者は「普通のモードで十分」なの?

PowerShellには、パソコンの大事な部分(Windowsの設定など)を変更できるコマンドも存在します。
管理者モードでそれを実行すると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。

そのため、最初のうちは👇のような操作だけに留めるのが安心です。
✅ ファイルの中身を見る
✅ フォルダを作る/整理する
✅ ファイルをコピー・削除(-WhatIf付き)

これらはすべて普通のモードで問題なし!


管理者として実行が必要になるのはいつ?

PowerShellはこの状態でもう使える準備が整っています。
「開けた」だけでも立派な第一歩です。


3つの安全ルールを知っておこう

はじめてコマンドを使うときに不安なのが「間違えて壊したらどうしよう…」ということ。
でも以下の3つを覚えておけば安心です👇

1️⃣ 何かを動かす前に“見る”ことから始める。
 → Get-~ というコマンドは「見るだけ」なので安全。

2️⃣ “-WhatIf”をつけると実行しないで確認できる。
 → 「もし実行したらこうなります」と教えてくれる安全装置。

3️⃣ 英単語を読むだけで内容がわかる。
 → Get=見る、New=作る、Remove=消す、Copy=コピーする。


STEP1:自分が“どこにいるか”を確認しよう

PowerShellでは「今、どのフォルダ(場所)を見ているか」を常に意識します。
これは、地図アプリを開いて“現在地”を確認するのと同じことです。

まずは次のコマンドを入力してみましょう

Get-Location

Enterキーを押すと、こんな表示が出ます:

Path
----
C:\Users\あなたの名前

これが今あなたがいるフォルダの住所です。
最初はたいてい「C:\Users\ユーザー名」になっています。

このフォルダは、あなたの“マイフォルダ”のような場所。
デスクトップやドキュメントもこの中にあります。


STEP2:今いる場所の中身を見てみよう

「今いる場所には何が入っているのか?」を調べるにはこのコマンド

Get-ChildItem

Enterキーを押すと、ファイルやフォルダの一覧が表示されます。
たとえばこうです

ディレクトリ: C:\Users\あなたの名前
モード    最終更新日時      サイズ    名前
----     -------------     ------   ----
d-----   2025/10/18        -       Documents
d-----   2025/10/18        -       Desktop
-a----   2025/10/17        2KB      メモ.txt

これは、エクスプローラーでフォルダを開いたときに見える中身と同じです。
つまり、PowerShellは“文字で見るフォルダ”なんですね。

💡「Child(チャイルド)」は“中に入っているもの”という意味。


ここまででできたこと

  • 自分のいる場所(フォルダ)を確認できた
  • 中身を一覧表示できた
めいぶ

PowerShellの“安全な使い方”の第一歩をクリアです!

【第2部】PowerShellを立ち上げたあとにまずやること5選


STEP3:新しいフォルダを作ってみよう(New-Item)

さて、次は「フォルダを作る」です。

めいぶ

ここから一気に「PowerShellでWindowsを動かしている感」が出てきます。

まず、作る場所を指定してみましょう。
以下のコマンドを入力してみてください

New-Item -Path C:\Work -ItemType Directory

Enterキーを押すと、次のような結果が表示されるはずです

    ディレクトリ: C:\

Mode                LastWriteTime     Length Name
----                -------------     ------ ----
d-----              2025/10/18              Work

これで、Cドライブの中に「Work」というフォルダができました🎉


コマンドの意味を分解

  • New-Item … 新しい“もの”を作る
  • -Path … どこに作るか(場所)
  • -ItemType Directory … 何を作るか(Directory=フォルダ)

英語で「New(新しい)Item(もの)を作る」と覚えると自然です。


フォルダがすでにある場合

もし「すでに存在しています」というメッセージが出たら、
もう同じ名前のフォルダがあるだけです。
気にせず次に進みましょう。

STEP4:空のファイルを作ってみよう

フォルダが作れたら、次は空のファイルを作ってみましょう。
たとえば「メモ.txt」というファイルを作ります。

PowerShellに次のコマンドを入力

New-Item -Path C:\Work\メモ.txt -ItemType File

Enterキーを押すと、以下のように出力されます

    ディレクトリ: C:\Work

Mode                LastWriteTime     Length Name
----                -------------     ------ ----
-a----              2025/10/18          0    メモ.txt
めいぶ

はい!これで「Work」フォルダの中に“メモ.txt”ができました。

コマンドの意味

  • New-Item … 新しいものを作る
  • -Path C:\\Work\\メモ.txt … どこに作るか
  • -ItemType File … 作るのはファイル

「フォルダ=Directory」「ファイル=File」
これだけ覚えれば、もう怖いものはありません!


確認してみよう

作ったファイルが本当にあるか、Get-ChildItem で確認できます

Get-ChildItem -Path C:\Work

ちゃんと「メモ.txt」が一覧に出ていれば成功です!


STEP5:コピー・削除を“安全に”試してみよう(-WhatIfを使う)

「ファイルを動かす」操作はとても便利ですが、最初は少し怖いですよね。
でもPowerShellには安全確認モードがあります。
それが -WhatIf(ワットイフ)です。

このオプションを付けると、「もし実行したらこうなります」と予告だけ表示して、実際には何もしません。
つまり、失敗しようがない安全テストモードです

ファイルをコピーする(Copy-Item)

Copy-Item -Path C:\Work\メモ.txt -Destination C:\Backup\ -WhatIf

結果例↓

What if: Performing the operation "Copy File" on target "C:\Work\メモ.txt" to "C:\Backup\メモ.txt".

→ 「もし実行したらこうコピーします」と表示されるだけです。
何も変化はありません。

実際にコピーしたいときは、-WhatIf を外せばOK!


ファイルを移動する(Move-Item)

Move-Item -Path C:\Work\メモ.txt -Destination C:\Work\資料 -WhatIf
  • Move-Item は「移動(カット&ペースト)」
  • -Destination は移動先のフォルダ

この段階ではまだ“予告”だけなので安心です。


ファイルを削除する(Remove-Item)

Remove-Item -Path C:\Work\メモ.txt -WhatIf

「削除」というと怖い印象がありますが、-WhatIf がついていれば実際には削除されません。
削除予告だけを見て確認できます。

フォルダごと削除したいときは -Recurse をつけますが、初心者のうちは控えましょう。


ここまででできること(まとめ)

✅ 現在地を確認できる(Get-Location
✅ 中身を一覧表示できる(Get-ChildItem
✅ フォルダを作れる(New-Item -ItemType Directory
✅ ファイルを作れる(New-Item -ItemType File
✅ 安全にコピー・削除を試せる(-WhatIf


この5つのステップを体験しただけで、
あなたはPowerShell初心者をすでに卒業しています

【第3部】PowerShellを立ち上げたあとにまずやること5選(応用・まとめ編)


ここまでで「できる自分」になった!

PowerShellを立ち上げて、最初の5つのステップをクリアしたあなたはもう“初心者”を卒業です。
最初に感じていた「怖い」「英語が苦手」「よくわからない」といった不安は、
実際に手を動かしてみることでスッと消えたのではないでしょうか。

ここまででできるようになったことを、もう一度おさらいです。

やったことコマンド効果
現在地の確認Get-Location自分がどのフォルダにいるかわかる
中身の確認Get-ChildItemファイルやフォルダの一覧を表示
フォルダを作るNew-Item -ItemType Directory新しいフォルダを作成
ファイルを作るNew-Item -ItemType File空のファイルを作成
コピーや削除を試すCopy-Item / Remove-Item + -WhatIf安全にシミュレーション
めいぶ

「やってみたら簡単だった!」
これがPowerShellを続ける最大のモチベーションになりますね。

応用1:フォルダの中身を一覧にしてファイルで保存

「このフォルダの中に何が入ってるか一覧で見たい」というときに便利なコマンド

Get-ChildItem -Path C:\Work | Out-File C:\Work\一覧.txt

この1行で、「Workフォルダの中身」が一覧として一覧.txtに保存されます。
あとからExcelで開けば“ファイル管理リスト”にもなります。

  • |(パイプ)は「右へ渡す」
  • Out-File は「ファイルに書き出す」
めいぶ

owerShellは「小さな命令をつないで使う」ことで、どんどん便利になります。


応用2:毎回のバックアップを自動で行う

たとえば「C:\Work」フォルダを日付ごとにバックアップしたいとき、
次のようなスクリプトを書いておくと便利です

$Source = "C:\Work"
$Destination = "C:\Backup"
$Date = Get-Date -Format "yyyyMMdd"
$Target = "$Destination\$Date"

if (-not (Test-Path $Target)) {
  New-Item -Path $Target -ItemType Directory | Out-Null
}

Copy-Item -Path "$Source\*" -Destination $Target -Recurse -WhatIf

実行すると、「もし実行したらこうコピーします」と教えてくれます。
-WhatIfを外せば本番実行もOKです。

このコードをメモ帳に保存して「.ps1」形式にすれば、ワンクリックで毎日のバックアップができます。

つまり、PowerShellの命令をメモ帳などにまとめて保存したファイルなんです。


『 .PS1?』…

普段、PowerShellに1行ずつ命令を打ちますよね?
たとえば:

Get-ChildItem
Copy-Item -Path C:\Work\資料.xlsx -Destination C:\Backup\

これを毎回入力するのは面倒…。

そこで、これらの命令をまとめて1つのファイルに保存しておくんです。
そのファイルの名前の最後に付けるのが「.ps1」。

これで何ができるかというと
PowerShellでこのファイルを開いて実行すると、
中に書いた命令が順番に自動で実行されます。

つまり、いちいち手入力しなくても、
「スクリプトファイル(.ps1)」をダブルクリックするだけで
同じ処理を何度でも繰り返せるようになるんです。

めいぶ

つまり、いちいち手入力しなくても、
「スクリプトファイル(.ps1)」をダブルクリックするだけで
同じ処理を何度でも繰り返せるようになるんです


PowerShellを使うと、仕事がこう変わる

PowerShellは、日々の“手作業”を減らしてくれる味方です。
特に事務職や管理職の方にとって、こんな効果があります

  • フォルダ整理の時間が短縮できる
  • 古いデータを自動でまとめられる
  • 定期的なバックアップが1クリックで完了
  • 仕事中の「単純作業のストレス」が減る

つまり、PowerShellを少しでも扱えるようになるだけで、
パソコンが 自分で動く 体験ができるんです。

まとめ:PowerShellは「見る」から始めよう

PowerShellは最初こそ難しく感じますが、
実は英単語を読むだけで理解できる、とても親切なツールです。

今日学んだ5ステップをもう一度まとめます

  1. 自分の場所を確認する(Get-Location
  2. 中身を見てみる(Get-ChildItem
  3. 新しいフォルダを作る(New-Item -ItemType Directory
  4. ファイルを作る(New-Item -ItemType File
  5. 安全にコピーや削除を試す-WhatIf

この5つさえできれば、もうPowerShellは怖くありません。
「黒い画面=難しい」から、「黒い画面=便利」に変わる瞬間です。

筆者プロフィール

めいぶ(Meibulog編集部)
最近はWindows活用を中心に、初心者でも仕事をラクにできるITスキルを紹介しています。
PowerShellやExcelなど、「難しいをやさしく」をモットーに記事を執筆中。
色々なことに興味がある中年です。

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この記事を書いた人

meibuのアバター meibu 中年ブロガー

【このブログを書いている人】
こんにちは、めいぶです!
読者の「ちょっと気になる」「でも難しそう…」をやさしく解決したくてこのブログを始めました。

🔹プロフィールまとめ
◎ 本業は運送業の管理職
 → 現場からマネジメントまで幅広く経験

● 趣味はパソコン・ランニング・情報収集

●興味のあるテーマ:
 副業 / ChatGPT

● 発信スタイルは…
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● ブログの目的:
 日常に“ちょっと得する”選択肢を増やすこと

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